【UT考察じゃなくてすみません】メルエムとコムギが、軍儀でつながるINTJ/INFPの最高の取り合わせだっていう話をしたい。【H×H mbti】

趣味でMBTIの本を読んで、ぼや~っとハンターハンターのメルエムとコムギってすごくINTJ/INFPのうまくいった関係値かもしれないと思ったので備忘録。

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ハンター×ハンターのMBTI考察スレまとめでは、メルエムとコムギにそれぞれINTJ/INFPが割り振られている。

character-seikaku.memo.wiki

 

メルエムがINTJというのは自分で考えたのではなく、このスレまとめを見て初めて知ったものだが、彼の、忠義を尽くす家臣すら寄せ付けず独立した思考を強く持っているところはたしかに強いINTJ性を感じるし、INTJでなければどの性格タイプが一番当てはまるのか?と言われると他に当てはまりそうなものもない。

また戦略的なゲーム(将棋、囲碁軍儀)に興じ、戦争を戦略ゲームのようにとらえているところなど、INTJの興味関心特徴とよく合致する、とは思う。

コムギは私もINFPだと思った。最初にそれを感じたのは、キルアに背負われているところに、キルアが我々(キメラアント側)の敵であると言われたときに、ものすごく暴れたときだ。彼女はその場の状況を合理的に判断する前に、自分の感情をとても大事にするタイプに見える。自分の大事な人に対して懐疑的になることは非常に少ない。そして、一番INFP性を感じられるのが最後のメルエムとの一局と、メルエムのことを名前で呼ぶシーンだと思う。彼女には強い共感性と、たとえ何があろうとも大事にしたいと思う人を信じ、大事にしたい人についていく心、そして大事な人のために自身を貢献したいと思う強い心(自分がメルエムを名前で呼ぶことは不敬だと思うが、メルエム自身がそれを強く望んでいると感じたとき、彼女はその気持ちに共感し、彼を喜ばせようと全力になる)を持っている。これは、自分の理想世界を追い求め、その信条に従う機能(Fi)の強いINFPらしい行動だと思う。軍儀のことばかり考えて他がおろそかになるあたりも、空想が得意で、凝り性(P型)のINFPらしい。

 

ただ、メルエムとコムギ個人個人がINTJ/INFPかどうかは置いておいても、このふたりの関係値はめちゃくちゃINTJ/INFPの取り合わせだと思う。(だからメルエムもINTJなんだろう、ってことにしたい。笑)

 

INTJとINFPの関係は、「生徒と先生のような関係」と言われる。

narukinhonda.com

 

少し専門的な話になるが、INTJにとってINFPは、自分がうまく扱えない機能をよりよく日常で使っている、先生のような立場の人だというのである。簡単に説明してみたい。

 

〇INTJの心理機能(上にあるものほどよく使う機能)

優勢機能 Ni (内向的直観)…ものごとの本質を見抜く。

補助機能 Te (外向的思考)…情報を原理原則から分析する。

代替機能 Fi (内向的感情)…自分の心情や信念に基づいて行動する。※1

劣等機能 Se(外向的感覚)…現在の状況を細かく知覚する。※2

 

〇INFPの心理機能

優勢機能 Fi (内向的感情)…自分の心情や信念に基づいて行動する。

補助機能 Ne(外向的直観)…ものごとを多角的に捉え可能性を広げる。

代替機能 Si(内向的感覚)…過去の経験や記憶から情報を精査する。

劣等機能 Te(外向的思考)…情報を原理原則から分析する。

 

※1 代替機能は、その人が「うまく使えていない」と感じる機能であり、この機能をうまく使える人を尊敬しやすい。

※2 劣等機能は、その人が最も活用しない機能であり、その機能をよく使う人に対して嫌悪感を抱くこともある。

 

INTJにとって、INFPは自身が苦手とする「Fi」をとてもうまく活用する人であり、INFPにとってINTJは自身が最も活用せず、有用性を感じない「Te」を日常でよく用いている。このため、INTJにとってINFPは自分ができないことを進んでできる人であり、INFPにとってINTJはよくないところが目につく存在、つまり生徒(INTJ)と先生(INFP)の関係性なのである。

 

さて、しかし、先にリンクをおいた記事にあるとおり、そういう関係性であるからこそ、実は、先生側の立場は生徒側の立場から学ぶことは多いのである。すなわち、「Te」という、最も活用していないが、本当は心理機能として持っている機能をうまく活用することのできるのが、生徒側だからである。

この「生徒と教師」の関係において最もうまくいく場合というのは、教師側が生徒側を尊重した時である。それがない場合、生徒側は先生側から妙にアドバイスを受けたり、干渉されている、または嫌悪感を持つ相手として避けられていると感じ、居心地の悪い関係性になってしまうだろう。

この関係の場合は、教師側が、生徒側を「改善すべき人」と受け取るのではなく、生徒側の考え方を理解しようとすることによって、教師側は生徒側から受け取れることが、実は非常に多いという関係値である。

 

そして、INFPはかなり共感性の高い(Fが主体の)タイプ像であるため、INFPが教師側となる場合、この生徒側への寄り添いができる場合が多い。この関係値においては、タイプによっては相手の許せない部分がかなり目立って見えるのだが、FP型の場合、Pが可能性を広げるタイプ型、Fが共感のタイプ型なので、相手のいいところをよく探そうとする……ように思う。

INTJは非常に独立心が強いタイプなので、おせっかいを焼かれたり、アドバイスを受けることが多いと、自尊心が傷つき、居心地が悪いと感じることがある(メルエムが、ピトーやプフの心配を非常に煩わしいと感じて一人になりたがることとよく一致する)。しかし、INFPは自己主張が強くなく、また相手の立場に非常によく共感するため、この衝突が起きにくい

 

メルエムとコムギがこの取り合わせの場合、メルエムはコムギが示す共感能力と自己犠牲的な貢献、そしてその信念に対し、無意識化で強いあこがれを抱くと思われる。逆にコムギは、自分とは違う生き方をするメルエムを、一度大切な人だと感じたら、その考え方を尊重し、強く寄り添おうとするだろう。つまり、非常によい関係が築きやすいのである。

 

メルエムは独善的であるし、冷たい性格のように見える。しかしコムギは、強い共感性と、可能性を広げてものごとを捉える能力に長けているため、メルエムの行いに対し、いいところを探そうとするだろう。メルエムが心の底で何を思っていようと、コムギにとっては「軍儀以外に何も取り柄のない自分を大切にしてくれる存在」に他ならないのだ。コムギはおそらく、メルエムの冷たい物言いよりも、メルエムに大切にしてもらったり、守ってもらった方の記憶を大切な記憶として保持するだろう。

 

INFPのタイプ説明

www.baitoru.com

 

そして、コムギにとっては、軍儀ができることが何よりも嬉しいことである。コムギの実力を前に、軍儀の道を諦めた人を、おそらくコムギはこれまでに何度も見ている。コムギは軍儀を打ち続けたいとおもっても、自身の実力故に、他を寄せ付けない存在になってしまった。

対してメルエムは、INTJであるならば、自分の実力に対して自信を持ち、自分にできないことはない、ととらえることができるはずである。INTJは自身の強い直観を信じていて、自身の論理的分析力にも自信があるタイプ類型だ。長期的な目線にたって物事を捉えるうえに、独立志向がこれでもかというほど強いので、「最終的にすべてを自分一人でやれる人になりたい」という克己心を強く持つ。自身を上に押し上げる際に生じる、諦めや怠慢に対して強い抵抗力を持つタイプである。このため、軍儀で何度コムギに負けようと、最終的にはコムギに勝ってやる、という意志が固く、そのための努力は怠らない。

 

INTJのタイプ説明

www.baitoru.com

 

つまり、メルエムは、コムギの「軍儀を打ちたい」という気持ちに、心折れることなくずっとついて行けるのである。

また、INTJは戦略タイプと言われ、囲碁や将棋などを好むというタイプ類型でもある。メルエムにとって軍儀は非常に楽しい性質をもつものだろう。

この二人は、軍儀でつながるという意味において、最高の相性を持つと考えられると思う。

 

 

……ということで、この二人が軍儀で出会ったのは素晴らしい運命だったのではないかと思う。王ムギよ幸せであれ。

 

 

 

余談

メルエムはコムギを守りたいと思った時、「何だ、この感情は!?」と感じるのだが、その感情がメルエムにとって非常に合理的ではない感情なので、戸惑っているように思う。しかしINTJは代替機能がFi、すなわち心のうちに自分の心情とそれにしたがって行動したいという強い思いを秘めている。メルエムにはこれがすごく当てはまっていると思う。メルエムは自分の感情を合理的でないと感じながら、その気持ちに従って行動することに喜びを感じるはずで、コムギを守ることはメルエムにとって至上の喜びであるし、また、メルエムはコムギからFiを学ぶことによって、優しい人になれるのだろう、と思う。メルエムが心のうちにコムギへの激情を秘めていることは、プフが見たメルエムの心情風景により明らかである。メルエムは心のうちに、あの心情風景を持つのである。